ラスベガス乱射…それでもアメリカで生きていく。
また銃乱射事件が起こってしまいました…。凶悪犯罪やテロが起こると在留届を出している州の総領事館よりこのようにお知らせメールが来ます。
普段から治安の悪い場所や時間帯に出歩かないようにはしていますが、こういったテロ攻撃は避けようがありません。ラスベガスなどの観光地、しかもコンサート会場など、子供と一緒に出掛けることだって十分あり得るのです。
実際アメリカに来てみて銃の恐怖をより身近に感じるようになりました。
このマークは会社の正門にも張られていますし、スーパーやショッピングモールの入り口にも必ず張られています。
でも私の周りで銃が日常的に家の中にある、銃を持ち歩いているアメリカ人はいません。
なぜならば安心をお金で買っているからです。
どういうことかと言うと、例えば住む場所にしても家の価格の高い治安の良い地域を選んでいるし、働く会社にしてもホワイトカラーの比較的学歴の高い人々が集まる会社を選んでいるからです。こういった会社で働くためには教育が必要ですし、教育にはお金がかかります。アメリカは実は日本以上に学歴社会なので、目に見えない階級がしっかりとあるのです。
では治安のいい場所に住めない人たち、お金がなくて教育の受けられない人たちはどうなるのか。治安の悪い場所に住み、そこで働く。当然自己防衛をしなければならない。相手が銃を持っている可能性があるから自分も応戦するために銃を持つ。
こういったテロが起こると「銃規制」が叫ばれますが、規制すれば単純に解決する問題でもないのです。
では乱射事件やテロに合わないためにはどうするのか。自己防衛のしようがありません。
日本のように銃のない社会を実現するためには、貧困問題や人種問題などの根本的な社会の改革が必要なのです。
現時点でアメリカ社会で生きていくには、銃社会を生きるというとてつもないリスクを背負っているのだと改めて感じさせられました。