マミーRのMidwest Style

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無痛分娩のメリット・デメリット

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 子宮口が10センチ開いた経験をお持ちの皆様こんばんは。

 

私は2年前8センチまで何とか踏ん張りましたが、これなら死んだほうがマシだと思い医者に泣きつき麻酔を打ってもらい、地獄から天国へと這い上がり、その後無事無痛で分娩に臨みました。2年前のことなので痛み自体は忘れかけてはいますが、強烈な痛みの記憶は一生トラウマとして残るだろうと思っています。

 

私が出産したのは無痛分娩が一般的なアメリカです。私が出産した病院では99%の人が無痛分娩を選択していると聞いていましたが、30年間育ってきた日本的考え「お腹を痛めて産んだ子供はかわいい」「麻酔ってなんか怖い」「みんな産んでるんだから自分も大丈夫」という思いが強く、最初は麻酔なしで臨みたいと強く思っていました。

 

さらにこちらのドキュメンタリー・Business fo being bornを見てからは「自然なお産」に憧れを抱いていました。すこし古いドキュメンタリーですが、こちらはいかにアメリカの出産が保険会社や病院の都合のいいように扱われているか、自宅出産や医者、麻酔に頼らない出産を推奨する内容になっています。特にこの動画の2分20秒あたりで日本は出産の70%を助産師が主導するとあり、当時私は何が何でも麻酔なしで出産すると意気込んでいました。

 

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当時の自分に言ってやりたい。

みんなできること、あなたできないよ。

 

でも自己嫌悪は全くありません。たぶん日本で出産していたら、8センチも開いた状態で麻酔なんてかけてくれないだろうし、さらに麻酔医が予定なしに午前3時に都合がつくわけありません。なので地獄の苦しみのまま出産をしていたことでしょう。

 

ギリギリで無痛分娩を経験したことから言えるのは、わざわざ痛い思いをする必要はない、痛みを避けれるなら避けたほうがいいに決まってるということです。

 

最近ヤホーや新聞などで無痛分娩での死亡例が取り上げられていました。大体は麻酔の失敗で、これは日本では無痛の麻酔が一般的ではないため熟練した麻酔医の数がすくないのだと思います。また無痛分娩での死亡よりも帝王切開や自然分娩での死亡例のほうが断然多いのにも関わらず、いかにも無痛分娩の死亡率が高いと報道するのは情報操作です。

 

また、無痛で死亡した方がもし自然分娩をしていたら助かっていたのではないかということも言えますが、それは自然分娩で死亡した方がもし予定帝王切開をしていたら、帝王切開で死亡した方がもし自然分娩をしていたら、と同じ理屈になります。

 

さて、無痛分娩の良い点だけを書いてきましたが、私が経験したデメリットをお伝えしたいと思います。

 

出産後なぜか手の握力がなくなるという現象に見舞われました。

 

 この症状は産後2ヶ月くらい続き、その間はお箸も持てずフォークでご飯を食べていました。病院では無痛の麻酔が原因ではない、産後の不調の一種だと言われたので特定はできませんが、もしかしたら麻酔が作用したのかも知れません。

 

でも次回もし産むことがあったら迷わず無痛分娩、子宮口4センチで麻酔を入れてもらおうと思っています。