マミーRのMidwest Style

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アメリカの医療システムは最悪だ

hospital

 

先日2歳の息子のデイケア(保育園)より、息子が転んで怪我をしたと電話があった。まぶたを切ってしまい結構血が出ていて、もしかしたら縫わないといけないかもしれないとのこと。急いで病院に連れて行かないといけない状況であった。

 

アメリカでは日本のようにどこでも近場の病院やクリニックに飛び込みで受診はできない。必ず保険会社が承認している病院に行かなければならない。さもなければ100万円単位の請求が来てしまうのである。余談だがある日本人夫婦がアメリカで出産した際、保険に入っていなかったため200万円の請求が来た。

 

すぐに帰るお医者さん

 

ということでまずは保険会社承認済みのかかりつけの小児科に電話をした。

 

木曜午後4時、小児科医全員ご帰宅のご様子。

 

どついたろか。

 

気を取り直して保険会社に電話をし、他に保険が下りる病院を教えてもらう。 がこの時間のこの地域だとEmergency Room(救急外来)しか行けるところはなかった…。

 

ちなみに保育園では消毒やバンドエイドなどの応急処置をしてくれてはいなかった。 「息子が嫌がって触られたくないっていうから」 プライバシー尊重してくれるのはありがたいがそこは無理やりにでもやってくれよ。

 

確かに血を拭おうとしたら息子が泣いて抵抗した。 そしたら横でアメ人夫が、嫌がってるのにそんなことするなと私に怒ってきた。 どいつもこいつもどついたろか。

アメリカ人は他人に触る・触られるのに非常にセンシティブだ。それが例え子供であろうとも。 そんなこんなで血も拭えぬまま急いで指定の病院の救急外来へと急いだ。

 

なるべく避けたいER

 

ERは文字通りどんな患者でも飛び込みで受け付けるためいつも激混み、とにかく時間がかかるのである。 まずは受付で名前や生年月日、保険番号などを伝えてリストバンドをつけさせらる。

 

もちろん息子がそんな腕輪をすんなりつけ続けていられるわけがなく、1分で金切り声を上げはじめた。ですよね~すぐお取りしますね~。

 

待てど暮らせど呼ばれない名前

 

待合室に座って30分たった。ようやくトリアージュ室に呼ばれる。ドクターがざっとみて、縫わずにボンドでくっつけましょうということになった。そんな治療方法、日本にもあるんだろうか…。

 

とりあえず縫わなくてもいいことにほっとした。が、ボンドつけるくらいならここでやってくれよと叫びたくなったが、また待合室に戻されるのであった。

 

ここからもまた長い長い。 結局処置室に呼ばれたのは2時間後であった。 そして処置のほうは3分で終わった。 消毒液で湿らせたガーゼで血を拭って、ボンドをちょちょいと付け、バンドエイドを貼って終わり。 こんなん家でできたんじゃ…

 

ダメ押しのお会計

 

保険が下りて100ドルなり。

マキロン2シュッシュとバンドエイドとボンド2滴で驚きのこのプライス。

しかも保険なしだとたぶん600ドル程度であったであろう。なんたるぼったくり。

 

心身ともにヘトヘトになった夜であった。